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フランス、特にパリは、歴史的な面でも文化的な面でも旅行で最も訪れたい場所のひとつであることは間違いありません。毎年多くの観光客を魅了し続けていますが、残念ながらスリを始めとした盗難も大変多く報告されているところでもあります。

2012年では日本人の犯罪被害件数は817件に上ります。犯罪被害の約7割がスリ,約2割が置き引き被害で,全体の約9割を占めました。発生場所は約3割が地下鉄関連施設,1割強がオペラ座界隈,1割弱がルーブル界隈で発生しました。ここ最近は特に被害が多いため、日系旅行会社全体で警察や日本大使館に連絡をし、対策をとってもらうように依頼をしています。

ターゲットになりやすいもの

現金、財布(特にブランド物)、パスポート、スマートフォン (特にi Phone)

発生しやすい場所とよくある盗難事例

メトロ内

例)入り口に集団で待機して、乗車の際早口のフランス語で話しかけてくる。気を取られている間にポケット内やカバン内の貴重品を盗む。

満員電車内で必要以上に体を押し付けてきたり、ジャンパーなどを手もとにかけた人(掏る手を隠す為に)がわざわざ自分の脇に来たりしたら警戒して下さい。満員電車は避けて、常にカバンに気をかけること。チャックが閉まっていてもプロは難なく開けてきます。被害が多い路線や駅:一番線、Chaussé d’Antin La Fayette駅、opéra駅、Monparnasse Bienvenue駅など

ATM前

例)・後ろから暗証番号を盗み見てカードを奪う

・後ろから割り込んできて勝手に画面を押して金を奪う

☆基本、お買い物の支払いはカードで。現金をおろす場合は、屋内のATMを使い、背後には常に注意を払って下さい。おろしたら素早く立ち去ること。

レストラン

例)テーブルの上に置いた財布やスマートフォンが通りすがりのスリに一瞬の間に盗まれる。

☆テーブルの上には貴重品は置かないこと。カバンを置いて席を離れない。通路側に荷物を置かない。

その他

例)・道端で恵まれない子供のために署名を集めていると言われ名前を記入している隙に財布を掏る。

・美術館で絵画に夢中になっているうちに財布が盗られていた。

☆スリは人の親切心に漬け込んで巧みに気をそらそうとしてきます。知らない人になにか話しかけられたときは、話を聞かずに立ち去った方が賢明です。美術館だけでなく人で混雑した観光地は、常に注意が必要です。

◎在フランス大使館に犯罪被害事例が載っていますので、こちらも参考にしてみて下さい。

http://www.fr.emb-japan.go.jp/jp/anzen/index.html

対策&対応編

前回、傾向編を書かせていただきましたが、今回は旅行前に準備すべきもの、注意点、そして万が一盗難にあってしまった場合どうすればいいのかをアドバイスさせていただきます。

出発の前に

・必ず海外旅行保険に入る。

海外では盗難された品物が戻ってくる可能性はほとんどありません。携行品の払い戻しの為にも必ず加入するようにしましょう。クレジットカードに海外旅行保険が付帯されているものがありますがグレードによって盗難の補償がない場合もあります。自分のクレジットカードの保険の内容をきちんと確認しておきましょう。

・パスポートのコピーやクレジットカード番号、有効期限を控えておく。

万が一財布が盗難にあったときのためにパスポートの顔写真部分のコピーがあると手続きが楽になります。パスポート用の写真もセットにしておけばなお良し。クレジットカードをとめてもらう際にはカード番号等が分かればスムーズにとめてもらえます。紛失の際の連絡先も調べておく。

・財布は安いもので、不必要なものは持っていかない。

ターゲットにされやすい長財布などは避け、安いコンパクトな財布を。また、海外では使わない日本の保険証、郵貯のカードなどは出来れば置いていきましょう。また、クレジットカードは何枚も持っていかないように。

・盗難防止グッズを有効利用

首につるすタイプ、腹巻タイプの体密着型の小物入れは、パスポートや現金をしまう場所に最適。すりもそこまでは手を入れてきません。

旅行中に

・旅券や現金など重要なものはできる限り分散し身に付けるようにし、絶対に一緒のバッグ等に入れない。

•  ズボンの後ろのポケットやバッグの外側のポケットなど、人目に付くところに財布や貴重品を入れない。

・宝石類やブランド物は持ち歩かない

有名ブランド品に似たデザインのカバンでも格好のターゲットにされることも。

・ 外出の際には、ホテル室内に置いておくスーツケース等にも鍵をかけておく。

盗難にあってしまったら

・警察に行き盗難届けを出す

パリですと各区に一つ警察署がありますので、最寄の警察署へ行ってください。お勧めは一区の警察署。オペラの近くで、日本語版の書類(被害状況の質問書)があります。

Commissariat de policeパリ1区警察署
49 place du Marche Saint-Honoré 75001

TEL: 01 47 03 60 00

・クレジットカード会社差し止めをする

発行のしたクレジットカード会社に電話をします。会社や種類によっては緊急キャッシングや緊急カードの発行が出来ることもありますので、必要であればカード会社に依頼する。

・パスポート盗難の場合は、大使館(総領事館)で新規パスポートまたは帰国のための渡航書の発給を受ける。

在フランス日本国大使館(AMBASSADE DU JAPON EN FRANCE)

住所:7 AVENUE HOCHE 75008 PARIS
電話: 01.48.88.62.00(代表)

M : ②COURCELLES、①②⑥CHARLES DE GAULLE ETOILE

開館時間:月~金:午前9時30分~13時 午後14時30分~17時

帰国のための渡航書の必要書類

①渡航書発給申請書(来館時に記入)

②警察発行の盗難・紛失届証明書

③写真2枚

④6ヶ月以内に発行の戸籍謄本(抄本)又は運転免許証等日本国籍を 有する事を証明する書類
⑤帰りの航空券又は航空券予約証明書

⑥手数料 帰国のための渡航書の発給18€、一般旅券 (10年有効)の発給 114€

日本大使館より http://www.fr.emb-japan.go.jp/jp/ryouji/passport/kikoku.html